第9936号 2018年12月20日
 中通総合病院

高齢者の健康を守るために

11月28日午後5時45分から、中通総合病院で地域包括ケア学習会が開催され、26施設から72人が参加しました。

今年度三回目の開催となる今回は、佐藤知副院長が『高齢者の健康管理のポイント』と題して講話。「高齢者は主訴がいくつもあったり、主訴の表現も明確ではないためうまく解釈する必要があるので、『いつもと話し方が違う』『尿を漏らした』というような、今までと違う所見があればそこに注意を向けることが大切」と述べました。
その後、高齢者が起こしやすい『脱水』『排せつ障害』『転倒』を説明しました。脱水について、高齢者における特徴や要因に触れたほか、脳血管障害や慢性呼吸器疾患は脱水を起こしやすいことを話しました。
また、これから寒くなる季節に起こりやすいヒートショックについて「急激な温度の変化による血圧の急上昇あるいは急低下が、脳卒中や心筋梗塞、失神を引き起こし、死亡者も多い」と説明。脱衣所や浴室をあらかじめ温めておく、長風呂をしないなどの対策を挙げ、注意を促しました。
参加者からは「日常的に大切なことが多く勉強になった」「『今までと違う所見を見る』ことは高齢者を観察するポイントとして生かせると思った」といった感想が聞かれました。