第10042号 2019年11月14日
 中通リハビリテーション病院

記念講演、祝賀会を開催

中通リハビリテーション病院は、今年5月24日に開設50周年を迎えました。50周年を記念し、11月9日(土)午後3時から、秋田ビューホテルで講演と祝賀会が開かれました。

【記念講演】
浜松市リハビリテーション病院(静岡県)の院長、藤島一郎先生が『摂食嚥下障害の歴史とこれから』をテーマに講演しました。
藤島先生は「大学を卒業した昭和57年に、脳神経外科の研修医として初めて受け持った患者さんが脳腫瘍の手術後、嚥下障害、肺炎になった。さまざまな治療を行ったが、食べさせることができずに亡くなり、そのことが、リハビリテーション科の医師を目指すきっかけになった」と述べました。先生はその後も嚥下障害を合併する多くの症例にかかわりましたが、当時は嚥下障害のリハビリテーションについて有益な情報はなく、試行錯誤の中、さまざまな工夫をして治療を行ったと振り返りました。
東京大学リハビリテーション部での国内留学を経てリハビリテーション医となってからは嚥下障害に本格的に取り組み、今回の講演では海外と日本の嚥下障害の歴史や研究などとともに、これまでさまざまな職種と連携して行ってきたご自身の取り組みや、浜松市リハビリテーション病院の「えんげと声のセンター」について紹介。「市民にも当院の取り組みを知っていただき、一人でも多くの患者さんが口から安全に食べることができる体制をつくっていきたい」と述べました。また、サルコペニアによる嚥下障害、医療倫理についても話をされました。

【祝賀会】
法人関係者や中通リハビリテーション病院の職員、また、患者会の方々、関係する施設と企業などが出席し、午後5時から行われました。
病院のロゴマークの各賞の表彰式、アトラクション、50年の歩みを振り返るスライドショーが行われ、ロゴマークは最優秀賞、小学校優秀賞、中学高校優秀賞、病院長特別賞の各賞を発表するとともに、受賞者に賞状と記念品を贈呈しました。
アトラクションではブラボー中谷さんが「令和マジックショー」と題し、パフォーマンスを披露。手品やイリュージョンなどで会場を沸かせました。
50年のあゆみのスライドショーでは昭和44年の開設当初の建物や、現在の病院が完成したときのテープカットの様子をはじめ、地域・生活につなげるリハビリや、より良い医療・看護・介護を目指してさまざまな取り組みを行ってきたことが写真で紹介されました。また、職員がモデルとなり、各職種のユニフォームをテレビ番組『アド街ック天国』風に紹介する「ユニフォームコレクション」もありました。