歯科通信

外科療法(鏡視下手術、関節開放手術)

★ 歯科医師 東海林 克

◇顎関節症の治療

(3)治療の実際
6.外科療法

③鏡視下手術
「関節腔洗浄療法」とパンピン
グ・マニピュレーションは外来で処置を行うことができますが、本術式は基本的に全身麻酔下での処置になります。本術式は、関節腔内に「関節鏡(かんせつきょう)」という小さな「内視鏡(ないしきょう)」を穿通して行う手術法です。この術式の中には、癒着してしまって動かなくなった関節円板を関節鏡で癒着を剥がして正常な位置に戻す「鏡視下剥離授動術(かんせつきょうかはくりじゅどうじゅつ)」や、正常な位置に戻した関節円板を糸で縫って止める「鏡視下円板固定術(かんせつえんばんこていじゅつ)」、顎関節の受けである「関節窩(かんせつか)」表面の変形を修正する「鏡視下関節形成術(きょうしかかんせつけいせいじゅつ)」、そして変形したり穴の開いてしまった関節円板を切り取ってしまう「鏡視下円板切除術(きょうしかかんせつえんばんせつじょじゅつ)」などがあります。

④関節開放手術
この術式は、皮膚に切開を入れて関節を開いて行う外科手術です。関節円板に対する術式として、「関節円板形成術(かんせつえんばんけいせいじゅつ)」と「関節円板切除術(かんせつえんばんせつじょじゅつ)」が、関節を構成する骨などの硬い組織をに対する術式としては、「関節隆起修正術(かんせつりゅうきしゅうせいじゅつ)」や「関節頭修正術(かんんせつとうしゅうせいじゅつ)」があります。
これらの外科療法は、あくまで最終手段として用いられます。

2014年6月号 顎関節症について  顎関節症の治療8