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歯科通信

不用意なあくびなどの顎関節への負担の軽減 他

★ 歯科医師 東海林 克

◇顎関節症の治療
(3)治療の実際
4.行動療法などの生活指導

②不用意なあくびなどの顎関節への負担の軽減

あくびは、眠い時などに起こる「不随意(ふずいい)=自分の意志に伴わない」運動です。あくびが発生する原因や生物学的な意義は未だ解明されていません。不随意運動であることから、口を開けるる量をコントロールすることができないので、弱っている顎の関節に過剰な負荷を加えてしまうので、「咀嚼筋(そしゃくきん)」、「関節靭帯(かんせつじんたい)」などの機械的損傷を起こすもととなります。また、顎の動きが変だということで、無理な方向に顎を動かしたり、何回も口を開け閉めすることも同様の障害を起こしてしまいます。あくびを止めることは困難なので、口を開けるのをこらえるように指導します。また、無理な方向へ顎を動かさないよう指導します。

③硬いものや強く咬みしめたり引きちぎらなければ咬めない食べ物の摂取を避ける
アイスキャンディーや厚焼きせんべいなどの硬いものを咬んだり、フランスパン、食パンの耳、古漬けなど強く咬みしめたり、引きちぎらなければならない食べ物の摂取は、症状がある程度収まるまで控えるように指導します。そのほかにも、大きく口を開けなければ食べられない食べ物も控えましょう。

④片側だけで食べ物を咬む習慣の改善
食べ物を片側だけで「咀嚼(そしゃく)」することを、「偏咀嚼(へんそしゃく)」と言います。片側だけで咬むと、顎の運動が偏るので、顎関節や咀嚼筋に負担がかかります。むし歯や歯が無い場合には、歯科医院を受診して両側で咬めるように治してもらいましょう。硬いものなど負担のかからない硬さの食べ物は、両側でしっかり咬んで食べましょう。

2014年4月号 顎関節症について  顎関節症の治療6