歯科通信

カウンセリング

★ 歯科医師 東海林 克

顎関節症は、口を開けたり閉じたりしたときや、食べ物を咬むときに関節や顎を動かす筋肉に痛みを感じる病気です。さまざまなメディアを通じて、広く知られるようになりましたが、どこの科で診てもらえばいいのかなどいろいろ難しい病気といえます。今回は前回の続きで、治療の実際についてお話します。

◇顎関節症の治療

(3)治療の実際
顎関節症は、「多因子性疾患(たいんしせいしっかん)と考えられていることから、原因に直接アプローチすることができません。このことから、顎関節症の治療は基本的に症状の軽減をはかる「対症療法」が行われます。

1.カウンセリング
図に示すように、問診を中心とした診査による臨床所見と、検査所見から病態の把握を行います。これら所見から現在どのような病態にあるかと、現在の症状がどのようなメカニズムで起こっているかに関して説明します。また、どのような治療方法が考えられるか、治療に要する期間、そして治療によってどのような状態を目指すかについても説明します。歯科の治療対象となる「う蝕(うしょく=むし歯)「歯周病(ししゅうびょう)とは違って、顎関節症は治療に要する期間が長くなります。病気に関する知識をもっていただくことによって、漠然とした不安感を少なくすることと、治療に対する理解を得ることが非常に重要です。

2014年3月号 顎関節症について  顎関節症の治療5