麻酔科の研修目標

麻酔科の研修目標

最初の3日間は麻酔の流れ(入室から退室まで)の把握。以下の研修項目の説明や見学を主とする。但し、指導医の判断でマスクによる人工換気・末梢静脈確保・挿管・観血的動脈圧モニターなどを適宜おこなわせてもよい。4日目以降から上記手技を含めた以下の研修日標を達成できるように指導する。1カ月と短期ローテートの場合、マスクによる人工換気、末梢静脈路確保は十分できること、2カ月以上のローテートでは気管挿管,観血的動脈圧モニターまで十分できることを目標とする。

行動目標

  1.  基本的気道確保。人工呼吸の手技ができる(麻酔器に接続されたバッグとマスクによる換気、i-gelなどの声門上器具挿入や気管挿管による高度気道管理)。

    ② 急激な血圧変動に対する考え方、対応ができる(血圧低下時、血圧上昇時)。

    ③ ショックヘの対応ができる(輸液のしかた、昇圧薬の使いかた)。

    ④ 静脈路確保ができる(末梢静脈路、外頚静脈路、中心静脈路・内頚静脈・鼠径静脈・鎖骨下静脈)。

    ⑤ 動脈圧モニターができる(重加圧モニターのセットアップ)。

    ⑥ 短時間で変化する患者の循環動態管理ができる(全身麻酔の術中管理、イレウス患者の輸液管理など)。

    ⑦ 基本的な人工呼吸器のとりあつかいができる(適応基準、基本的設定、装着患者の管理)。

1)上級医の管理下で自立して行うことができる。

  • バイタルサインの観察と制御
  • バッグ&マスク換気モデルでの実習
  • マネキンでの挿管
  • 注射器の使い方
  • 静脈ルートの作成・三方活栓の使い方
  • 麻酔器・麻酔器材点検
  • モニターのset upと活用
  • 人工呼吸器の点検
  • 人工呼吸器の使い方
  • 血液ガス検査の見方・検体採取法・測定
  • 心電図モニターと心電図の基礎的見方
  • 電解質異常の補正
  • 補液の選択と投与
  • 持続硬膜外カテーテルの活用と管理
  • 心肺蘇生法
  • 血管確保法(末梢静脈)

2)指導医のもとで習練する。

  • 酸素療法
  • 観血的動脈圧モニター
  • 不整脈の評価と治療
  • 血管確保法(中心静脈)
  • 心血管作動薬の薬理と臨床での使用法
  • いわゆるセデーション
  • 中心静脈・肺動脈カテーテル設置
  • 麻酔下の挿管
  • マスクによる人工換気
  • スワン・ガンツ法での血行動態の評価と治療方針決定
  • 一般的麻酔の導入の仕方
  • 一般的麻酔覚醒のさせ方
  • 一般的筋弛緩薬の使い方
  • 人工呼吸器での呼吸不全患者の呼吸管理
  • NLA法・変法による麻酔
  • 吸入麻酔薬による緩徐導入
  • 麻酔法の選択
  • 小児の麻酔
  • 麻酔前患者評価と手術の危険度予測
  • 呼吸不全の評価と治療方針
  • 合併症のある患者の麻酔・術前・術後管理

評 価

① 研修医の評価:終了時に評価票に従って自己評価と指導医による評価(3段階)、メディカルスタッフによる評価(5段階)を行う。また、EPOC(オンライン臨床研修評価システム)に自己評価と指導医評価を入力する。

② 指導医評価:研修医による評価(3段階)を行う。

③ 研修プログラムの評価:研修医や指導医の意見を聞き、研修プログラムの検討を行う。

 

目 次

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