第16号 2007/5/31(1)

2007.5.31(第16号)
中通総合病院 臨床研修部

第2回臨床研修指導医ワークショップが5月11日(金)から13日(日)まで3日間の日程で開催されました。当院からは福田院長、渡邊新(小児科)、菅原厚(脳外科)の各先生方が受講され、第1回目に引き続き、臨床研修担当部の阿部がタスクフォースとして参加しました。菅原先生よりワークショップの紹介と感想などを頂きました。

医師臨床研修指導医ワークショップに参加して

脳神経外科 菅原厚

第2回秋田県臨床研修協議会・医師臨床研修指導医ワークショップが5月11日から13日まで、大潟村のホテルサンルーラル大潟で開催された。本ワークショップの対象者は、県内の臨床研修病院または大学病院に所属し、研修医を指導している医師である。今回は12病院31名が参加し、中通総合病院からは福田光之院長、渡邊新部長と私の3名であった。私が今回の講習を受けた動機は、研修担当の阿部徹部長から、「指導医は必ず講習を受けなければならない」と説明されており、「それならば早く受けてしまえ」と思い立ったこと。次に、研修医制度が導入されてから全国的に脳神経外科を専攻する医師が激減しており、今後若手の医師を脳神経外科に引き込むためにはどうすればよいのか、講習会でなにかヒントが得られるのではないかと考えたからである。
今回のワークショップに参加した医師の医師経験年数をみてみると大方は10年から15年で、各の病院で中堅として活躍し実際に研修医を指導されている先生方であった。福田院長の36年を別格とすれば、私は29年と最年長で、講習を受けるにはやや遅かったのではないかと危惧されたが、最終的にはいい講習を受けさせてもらったと感謝している。
ワークショップは11日(金)午後2時30分から7時30分まで、12日(土)は午前8時から午後7時まで、最終日の13日(日)は午前8時30分から午後3時までほぼ缶詰状態であった。各セッションは6グループに分かれて、制限時間内でのグループワーキング、そして全体発表といった形式であった。慣れない私にとっては戸惑うことが多かったが、常に緊張感をもって参加できたことはよかったもしれない。ちなみに、居眠りをしながら講演を聴くことができるという特技を持つH先生にとっては、その特技を発揮できなかったようである。
さて、前置きが長くなってしまったが、ワークショップで感じたことのいくつかを箇条書きで述べてみる。

  1. 本ワークショップのプログラム内容は非常に充実している。研修医の指導法というより、人と人とのよりよいコミュニケーションをどう構築していくか、非常に参考になった。
  2. 研修医の指導は医学生時代から始まっている。秋田大学での卒前教育は臨床実習を主体としたものに変わっているとのことであった。チュトーリアル、CBT、OSCEといった(私には初耳のことばで、うまく解説できません)教育がなされていて、私が学生だった30年前とは全く異なっていることを認識させられた。今後、研修医とつきあっていく上で参考になるであろう。
  3. 研修医を育てるには、チーム医療の中で、病院全体で取り組んでいくことが大切。以前のように(特定の診療科に限ったことかもしれないが)、先輩の背中にくっついて、先輩のやることをまねしておぼえよ、というのは間違いのようである。
  4. 研修医をむやみに叱ってはいけない。研修医の間違いを指摘する場合には、それなりの方法があるとのこと。まずはほめることが大切であるらしい。(うーん、私にできるかな?)
  5. 本協議会のスタッフ(講習会世話人・タスクフォース)の熱意と努力に敬意を表する。一医療機関の利益に拘らず、いい医師を育て、秋田県全体の医療の発展をめざすという大局に立った活動は賞賛に値する。今後も本講習会を継続して欲しいことと、未だ講習会に参加されていない指導医の先生方はぜひ早めに参加すべきであろう。同じ悩みを持つ他の病院の先生方とお友達になれるなど、予想以上に得るものが多い。

以上である。書き足りないことも多いが、未だ私の中で整理されていない部分もあるのでこのくらいにしておこう。
ところで、私の当初の目的であった、脳神経外科に研修医を引き込むためのヒントは得られたかというと、はなはだ心許ない気がするし、逆に少し参考になったこともある。まあ、焦らず、脳神経外科に興味を持ってくれる研修医が現れるのを待つことにしましょう。
最後に、プライベートな感想を一言。医師になって29年、いろいろな垢が溜まったものである。研修医の指導をどうするか考えているうちに、自分自身も研修医に立ち帰ったような気がした。自分はどんな医師になろうとしたか、あらためて考えるいい機会であった。

二泊三日の「缶詰講習会」に参加された先生方、ご苦労様でした。菅原先生は「あえて」書いていませんが、各病院からの大量の「栄養ドリンク?」が夜の宴席を飾っていたことを付け加えておきます。下戸の私には異様な光景でした。当院で指導医講習会を受講された指導医(7年目以上)は16名(29.6%)となりました。秋田県主催の講習会は08年までありませんが、東北厚生局主催など情報が入ったら早めに案内をします。まだ受講していない先生方はご検討下さい。

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