第18号 2007/8/20

2007.8.20(第18号)
 中通総合病院 臨床研修部

 中通総合病院に救急部が発足し、5ヶ月が経過しました。このお盆あたりは、猛暑の影響で熱中症とおぼしき患者さんも多く、某日には日勤帯で12台もの救急車が押し寄せ、救急部周囲は騒然とした雰囲気でした。研修医は、救急部長に就任した神垣先生の懇切丁寧な指導のもと、大変ながらも充実した救急研修を行っているようです。特に、忙しい「救急」の現場で患者さんに優しく接する神垣先生の姿は、「救急医療」を学ぶ以上に医師としての基本的態度を習得するうえで欠かせないものとなっています。今回は、1ヶ月の救急研修を終えた2年目の成田渉先生にその感想をおききしました。

救急科研修を終えて 成田渉(2年目研修医)

これまで研修医が主に担ってきた中通総合病院救急外来は、今年度より神垣先生が就任され救急科として発足しました。
今回救急科最初のローテーターとして研修した感想等を簡単にご報告します。

●感想

1ヶ月の研修で経験した症例は記録がある分で計218例、うち入院が48例、縫合は10件程度。
翌日受診を勧めたターミナルの人がその晩CPAでリターンしたり、交通事故の患者さんに絡まれたり・・・、整形外科の先生方を困らせたり・・・(いつも寛大な御処遇に本当に感謝しています)。
大変なこともありましたが、以前受け持った様々な科の患者さんに少しだけ成長した(??)姿を見せることが出来た時、何ともいえない満足感がありました。またこの間にずっとやってみたかった肘内症・良性発作性頭位めまい症の整復に幸運にも成功したことも忘れられない思い出です。忙しすぎず、暇すぎず(昼食は計5回程度。おかげで4Kg痩せました・・・ビリーが駄目ならお試しあれ)。充実した1ヶ月でした。
決して特別ではありませんが、様々なことを経験できたのは神垣先生を初め関わった先生方、いろんなアドバイスを下さった看護師の方々、仕事のペースを乱しに来る研修医にいつも親切な各検査科の技師さんたちのおかげです。これからもご迷惑をお掛けしますがこの場を借りて感謝申し上げます。

救急外来のときとの違い

◎神垣先生の存在

心臓血管外科の経歴は救急では特にありがたいです。不整脈と縫合は研修医が苦手とする分野だと思います。不整脈への対応に迷っているときの一言には何度も救われました、そして学べました。縫合もその都度フィードバックがあり、当直帯での縫合が前より苦ではなくなりそうです。後は練習のみですが・・・。

◎小児、内科、整形外科を見る機会が増えた

午後外来の終了に伴う影響によるものです。当直で診ることが多かった小児を気軽にコンサルトできるときに見られるのは研修医にとっては貴重なことです。

○微妙な症例、MSWの介入が必要ないわゆる「経験の必要な」症例にかかる時間が少なくなった

こちらで手に負えなくなった症例については神垣先生が、MSWあるいは各科の先生に相談してくださるようになってから、「途方にくれる」症例が明らかに少なくなりました。それだけ外来患者さんを待たせる時間が減った訳でしてこれは大変評価すべき点です。これを含めて救急研修だと言われればトレーニング不足になりますが、診療に支障をきたさないのが基本原則ではないでしょうか。

△(緊急性のない)整形外科疾患が多くなった。

湿布だけをもらいに来る方、掛かりつけが当院ということで市外から来る方・・・
外来が空いている時は大丈夫ですが、大抵は火の車。彼らを1時間以上待たせたこともあり、何とか受付で病院・患者さん双方に望ましい選択を出来ないものでしょうか。ただ受付の方達は方達で他院受診を勧めると、患者さんに「お前はどこの誰だ!!」と罵声を浴びせられることもあったりで病院全体での対応・アナウンスが早期に必要と感じます。

危機感・緊張感が少なくなった。→あまり勉強しなくなった?

困ったらすぐ相談できる・・・。良いことなのですが、どこかに安心感と甘えがあったかも知れません。
いつでも相談してよいのに、独りで焦ってテキストに齧り付いていた去年よりお勉強が足りないかも。
これを期に改めねばと思います。

●改善点

1.緊急性のない整形外科患者に対する病院全体としての対応が不明確。
2.1年目の先生方の経験した症例が不明。
去年は研修医が3人でしたので、ほぼ症例が満遍なく経験できたと思いますが、今年は7人。やる気だけではどうしようもない部分があります。
今後の救急そして当直独り立ちのためにも経験してない症例・症候が少しでもないように気配りが必要かもしれません。

●1年目の先生方へ

1.看護師さんからいろんなことを聴いて学んでください。
様々な所属の看護師さんがいて、洗髪から包帯巻きまで親切に教えてくれます。
2.コンサルトをためらわない。
僕も含めてわからないことが多いのは当たり前(って開きなおらず調べる努力はしましょう)。訊くことで得られる予想以上の収穫もあったりします。ぜひ訊いてくださいね。

救急外来で
救急外来で

ホントはゆっくり昼食を食べる時間もない?神垣先生
ホントはゆっくり昼食を食べる時間もない?
神垣先生

お知らせ

★医療安全セミナー 【事例分析法について】  医療安全管理室主催

8月24日(金)、8月30日(木) いずれも6F会議室
(内容は同じで、2回開催します) 
研修医の皆さんはいずれかに必ず参加して下さい。

★医局野球  こまちスタジアムにてナイトゲーム!!

8月29日(水) 19時~21時

★JOINT CASE CONFERENCE for Young Doctors in AKITA CITY

市内の臨床研修病院の研修医・若手医師が集う
「合同研修医カンファレンス」を企画しました。
今後年2回の開催が予定されています。1回目として
9月8日(土) 17時~   会場:秋田ビューホテル
終了後、意見交換・交流の場を用意しています。
研修医以外の若手医師も多数参加してください。

★弘前野球の様子は次回に紹介します。

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