事前指示書について

 事前指示(※)は、意思表明や判断が困難となる将来の不測の事態(植物状態や意識不明など)に備え、予め医療やケアについての意思や希望を文書に残しておく方法です。指示内容を記載する文書が事前指示書です。     

 (※)アドバンスト・ディレクティブの訳語

 判断力を失った方の医療はご家族等が代理して判断する慣習となっています。仮に、あなたがなるべく自分で決めておきたいとの思いを持っていても、従来は家族に言い伝える方法しかありませんでした。事前指示は、自分自身の思いをしっかりと記録に残す新しい仕組みです。代理するご家族の負担軽減にも役立つでしょう。

 事前指示は遺言にも似ていますが、遺言では死亡後のことしか決められません。事前指示は、それよりも前段階のことを予め決めておく仕組みだと考えてもよいでしょう(*)。遺言と同じく、判断力を失ってから作成したのでは意味がありませんので、元気なうちに決めておくことが大切です。  

 (*)生前遺書と呼ばれることもあります

 これを機にご自身の将来の医療・ケアについてご家族等と相談し、その内容を書き残しては如何でしょうか?