令和2年度 中通総合病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 197 142 172 214 277 544 1124 1774 1701 594
当院は秋田市中心部に位置し、秋田市内はもとより、大仙市、男鹿市、潟上市など周辺地域からも多くご来院いただいているほか、疾患によっては地域を問わずご紹介いただいています。
患者構成を見ると、秋田県の人口割合に比例して高齢化が進んでいます。
令和2年度の集計結果は、年代区分別では70歳代が最も多くなっています。また、全体に占める割合は、60歳以上が全体の約77%、70歳以上で見た場合は全体の約60%となっており、高齢者の割合が年々高まっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 30 28.93 20.51 13.33 88.40
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 16 16.19 18.61 0.00 78.81
100330xxxxx1xx 栄養障害(その他) 手術・処置等2あり 16 52.25 33.94 62.50 81.75
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 13 18.77 13.00 0.00 82.69
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 10 4.90 3.39 10.00 71.30
疾患名では「肺炎」が最も多く、次いで「尿路感染症」となっています。これらは高齢者に多くみられる疾患で件数の大半を占め、例年同様の傾向が見られます。
入院日数については高齢者が多いことから、在宅復帰へ向けた支援や施設入所のための調整・準備等に期間を要することもあり、全国平均と比べかなり長くなっています。疾患別にみると、誤嚥性肺炎の場合、全国平均に比べ約8日、尿路感染症は約5日それぞれ長くなっています。
糖尿病・内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり 52 23.83 14.60 0.00 71.13
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし 35 16.03 11.26 2.86 65.03
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 32 22.78 13.33 1.00 61.59
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 15 27.73 20.51 15.33 84.53
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 13 27.00 13.00 15.38 88.77
糖尿病患者さんのインスリン治療の導入に向けた教育入院、血糖コントロール目的の入院、低血糖症例の治療などを中心に行っています。
昨年度と比較すると入院件数が大幅に増加しています。近年は糖尿病を合併した患者さんが増加傾向にあり、他科を主病とした糖尿病を合併した患者さんの診療にも多く関わっていることから、当科における役割は日々その重要性が増しています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 51 22.94 18.61 1.96 76.78
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 38 5.08 3.39 2.63 71.97
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 37 21.27 13.30 5.41 79.86
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 30 25.83 20.51 10.00 86.33
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 14 16.79 13.00 0.00 77.64
当科は主に肺癌に対する抗がん剤治療や確定診断目的の検査、肺炎の診療を主としています。昨年度の件数では肺炎が最も多くなっています。
また、新型コロナウイルス感染症の診療も行っており、スタッフ一丸となって治療にあたっています。一日も早い終息を願うばかりです。
腎臓・リウマチ科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 30 23.33 20.51 13.33 86.37
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 24 18.13 13.00 0.00 82.17
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 22 21.82 15.28 4.55 69.77
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2なし 18 14.78 19.20 5.56 82.39
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 17 16.24 11.04 0.00 74.59
2019年度より内科から独立して標榜し診療にあたっています。科名の通り、腎疾患やリウマチ疾患を中心とした専門的治療を行っているほか、肺炎等の内科系疾患の診療にもあたっており、当科の入院患者数は増加傾向にあります。
精神科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
170040xxxxxxxx 気分[感情]障害 10 29.80 16.81 10.00 60.10
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 4 4.00 3.81 25.00 35.75
01021xxxxx0xxx 認知症 手術・処置等1なし 2 15.00 16.38 50.00 82.00
010160xx99x10x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2あり 定義副傷病なし 1 48.00 19.69 100.00 84.00
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 1 31.00 7.48 0.00 62.00
気分障害(うつ病、躁病)、認知症などの診療を行っています。件数が10件未満についてはハイフン「-」で表示されています。なお、DPCの包括対象外症例は集計に含まれていないため、実際の件数よりも少ない値が表示されています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 207 2.13 2.66 0.00 69.81
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 19 7.89 8.11 0.00 77.42
060010xx02xx0x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 内視鏡的食道粘膜切除術等 定義副傷病なし 8 10.00 9.68 0.00 75.38
060035xx04xx0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病なし 4 2.75 4.10 0.00 66.75
060102xx02xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 小腸結腸内視鏡的止血術等 3 7.33 9.74 0.00 69.33
早期胃癌や大腸のポリープに対する内視鏡治療が最も多くなっています。内視鏡によって切除した組織は病理部門で詳しく調べ、良性・悪性の正確な診断を行っています。また消化器外科と連携し患者さんの状態に適した治療方法を選択しています。
昨年度と比較すると、最も多い小腸及び大腸の内視鏡的大腸ポリープ切除術で平均在院日数の変化はなく、件数は約40件増加しています
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900xx 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 141 21.66 17.23 1.42 84.04
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 61 5.85 4.44 0.00 71.25
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 56 11.66 10.56 7.14 80.43
050030xx9701xx 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等21あり 37 20.95 21.59 2.70 71.62
050130xx9902xx 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 34 30.50 24.18 11.76 83.03
集計結果は心不全が最多となっていますが、当科は心筋梗塞や狭心症などの心疾患に対する心臓カテーテル治療を中心に行っています。心臓カテーテル治療については、「6.診療科別主要手術別患者数等」の循環器内科をご参照ください。
このほか、多職種が共同して診療にあたり、心臓リハビリテーションや食事指導、生活指導を行っています。治療のみならず、社会復帰後を見据えた診療、指導、支援に力を入れています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1あり 60 1.68 2.12 0.00 3.80
100380xxxxxxxx 体液量減少症 53 5.51 10.51 0.00 2.47
080270xxxx0xxx 食物アレルギー 手術・処置等1なし 22 1.55 2.44 0.00 11.82
130150xx99x1xx 原発性免疫不全症候群 手術なし 手術・処置等2あり 15 2.93 4.10 0.00 11.60
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 5 1.00 7.48 0.00 5.40
当科では小児特有の気管支炎や腸炎といった疾患をはじめ、低体重出生児のケアや食物アレルギー、てんかん発作などの検査、治療を中心に行っています。昨年度の集計結果には反映されていませんが、小児血液疾患(造血幹細胞移植)などの治療も担っています。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 87 5.52 4.86 1.15 66.45
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 54 11.35 9.53 1.85 79.56
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 44 9.95 9.08 2.27 73.95
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 29 18.45 16.19 3.45 71.86
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 28 9.32 7.74 0.00 63.82
胃癌、大腸癌の手術及び抗がん剤治療を中心に行っています。また、鼠径ヘルニアや胆のう炎、虫垂炎に対する手術も多く行っています。昨年度と比較すると、鼠経ヘルニアの手術症例件数が2割ほど増加しています。
胸部外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 7 8.86 9.18 0.00 50.57
040150xx99x0xx 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術なし 手術・処置等2なし 5 23.60 22.63 0.00 74.60
100220xx01xxxx 原発性副甲状腺機能亢進症、副甲状腺腫瘍 副甲状腺(上皮小体)腺腫過形成手術 副甲状腺(上皮小体)摘出術等 5 8.80 7.86 0.00 63.00
060010xx99x40x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 4 9.25 9.31 0.00 72.00
160450xx99x10x 肺・胸部気管・気管支損傷 手術なし 手術・処置等2あり 定義副傷病なし 3 6.67 10.81 0.00 61.67
件数が10件未満についてはハイフン「-」で表示されるため反映されていませんが、気胸に対する治療が最も多くなっています。このほかに甲状腺の疾患や、乳腺内分泌外科と共同して診療にあたっています。

乳腺・内分泌外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし 36 10.75 10.30 0.00 66.06
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 16 8.13 6.02 0.00 68.81
130120xxxxx00x 血液疾患(その他) 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 6 2.67 10.18 0.00 69.67
090010xx99x8xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等28あり 3 2.00 4.31 0.00 58.00
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等 手術・処置等1なし 3 7.00 8.50 0.00 41.67
当科では乳房に対する治療を主として行っています。治療方法は手術による切除のほか抗がん剤治療やホルモン療法などを行っています。近年、乳癌は早期診断が進んでおり乳房温存の割合も多くなっています。また、甲状腺に対する治療も多く行っています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 120 45.03 25.09 34.17 83.59
070160xx01xxxx 上肢末梢神経麻痺 手根管開放手術等 43 6.33 4.67 0.00 71.28
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 42 37.48 18.81 35.71 81.24
160760xx97xx1x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病あり 37 11.78 8.45 0.00 69.46
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 35 6.60 5.18 2.86 60.89
当院における最も患者数の多い診療科のひとつです。手、肩、脊椎の疾患を中心に広く診療にあたっています。疾患別に見ると例年同様の傾向にあり、股関節・大腿骨の手術が最も多く、次いで手・前腕と続きます。
また術後の早期社会復帰を目指したリハビリテーションが充実しており、理学療法士、作業療法士が患者さん個々の症例に応じたリハビリプログラムを提供しています。詳細については当院ホームページ「部門別(診療科)のご案内」より、「整形外科」をご覧ください。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 34 15.06 8.18 2.94 65.88
160100xx99x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 29 28.72 18.86 58.62 73.31
010310xx99x0xx 脳の障害(その他) 手術なし 手術・処置等2なし 26 11.58 10.27 0.00 26.00
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 22 21.68 9.68 13.64 76.32
010040x199x0xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2なし 14 32.71 22.35 50.00 77.29
脳血管疾患や頭部外傷の診療を中心に行っています。集計結果では頭部外傷関連の実績が多くなっています。近隣病院や当院関連施設とも連携して診療にあたっています。また、機能回復を目指したリハビリテーションを入院早期から積極的に行っています。症例別の件数及び平均在院日数は昨年度とほぼ同水準となっています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 22 23.77 22.56 4.55 68.45
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 16 2.13 2.74 0.00 64.44
050050xx0101xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 14 23.29 22.22 0.00 69.43
050163xx9900xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 12 5.00 8.44 0.00 76.83
050163xx02x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等 手術・処置等21あり 11 21.55 19.98 0.00 69.18
当科は狭心症に対する冠動脈バイパス術及び心臓弁膜症に対する弁置換術・弁形成術など心疾患に対する治療。手術を主に行っています。
近年は術後の早期離床に積極的に取り組んでおり、早期社会復帰を目指したリハビリテーションの提供や運動療法、食事指導、服薬指導などに力を入れています。
また、退院後の社会的支援を必要とされる患者さんに対して十分な支援が行き届くよう努めており、医師を中心に多職種が共同して当院の理念のもと診療にあたっています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 手術なし 32 27.56 21.68 9.38 30.72
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし 25 3.12 3.11 0.00 37.72
120200xx99xxxx 妊娠中の糖尿病 手術なし 25 3.32 5.39 0.00 32.60
120140xxxxxxxx 流産 20 1.35 2.42 0.00 32.60
120260xx01xxxx 分娩の異常 子宮破裂手術等 20 12.65 9.45 0.00 34.35
周産期患者さんの診療にあたっています。疾患としては妊娠糖尿病や切迫早産、悪阻(つわり)等が多くみられます。このほか、子宮や卵巣の疾患に対する治療も行っています。通常の分娩は保険診療の対象外であることから当集計には含まれておりませんが、昨年度の分娩数は約260件となっています。
今般の新型コロナウイルスの感染拡大を受け、立ち合い出産をご遠慮いただいているほか(2021年9月現在)、里帰り出産についても制約が生じており、不安な気持ちで出産を迎える方も多いことから、心理面でも患者さん、妊婦さんを支え、安心して出産に臨めるようスタッフ一同日々努めています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 80 1.75 2.76 1.25 75.93
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 65 4.23 4.95 1.54 78.11
020150xx97xxxx 斜視(外傷性・癒着性を除く。) 手術あり 15 2.73 3.15 0.00 11.87
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり 6 2.67 3.18 0.00 5.33
020150xx99xxxx 斜視(外傷性・癒着性を除く。) 手術なし 3 1.00 9.37 0.00 0.33
眼疾患の手術を多く行っています。特に白内障手術は例年500~600件(片眼を1件として)の実績があり、昨年度もおよそ600件実施されました。
なお、表記されている集計結果については算出ツールに定められた条件があることから実際の症例数よりも少なく表示されています
放射線科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2なし 19 16.53 10.70 0.00 72.16
060050xx99000x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 4 43.50 8.65 0.00 73.75
130090xx97x0xx 貧血(その他) 手術あり 手術・処置等2なし 4 17.25 10.51 0.00 87.00
060280xxxxxxxx アルコール性肝障害 3 49.33 13.95 0.00 70.67
060010xx99x30x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等23あり 定義副傷病なし 2 76.50 17.00 50.00 76.50
肝細胞癌に対する動脈塞栓術を主に行っています。ラジオ波による焼灼治療も行っています。治療方法については、6.診療科別主要手術別患者数等をご参照ください。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 29 10.62 4.94 0.00 72.79
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 27 24.74 15.64 14.81 70.59
010060x2990400 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 3、4又は5 19 34.63 19.18 36.84 79.53
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 18 28.11 18.20 11.11 77.22
010160xx99x00x 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 14 39.36 13.00 0.00 83.36
主に脳卒中疾患の診療を行っており、中でも急性期の脳梗塞の患者さんの割合が多くなっています。そのほかにも、脳神経系疾患の診療にあたっています。また、早期社会復帰へ向けたリハビリテーションや生活指導にも力を入れています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 34 3.03 2.54 0.00 71.41
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 15 18.20 13.00 6.67 74.40
110070xx03x20x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 10 6.30 7.05 0.00 73.60
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 8 10.00 7.13 0.00 78.25
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 8 27.63 8.15 0.00 65.25
当科は透析治療を主として行っているほか、膀胱がんに対する手術等も行っています。
当項目の集計には反映されていませんが、他科主病で入院される患者さんの透析管理、指導も担っていることから重要な役割を担っています。
件数としては前立腺がんの診断目的の検査入院が最多となっています。また、2019年3月から先進医療として「MRI撮影及び超音波検査融合画像に基づく前立腺生検法」が導入され、診断制度の向上や患者さんの身体的負担の軽減が図られています。詳しくは当院ホームページの泌尿器科をご覧ください。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 6 0 5 6 2 5 1 7,8
大腸癌 4 10 13 6 3 12 1 7,8
乳癌 5 7 0 0 2 7 1 7,8
肺癌 0 2 12 29 21 30 1 7,8
肝癌 0 1 4 1 1 1 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
上記表は、悪性腫瘍(がん)の治療開始時の患者さんの状態を進行度別に分類したものです。当項目は主要な5つのがんについての集計結果です。
胃癌…ステージⅠの割合が多くなっていますが、これは検診等の浸透や検査技術の向上による早期発見が進んでいることが要因と考えられます。早期胃癌の場合は内視鏡治療の実績が多くあり、術後の回復、社会復帰が早くなっています。
大腸癌、肺癌…大腸癌における再発及び肺癌における「ステージ4」の数字が多くなっていますが、これは抗がん剤治療のために繰り返し入院される特定の患者さんが計上されているためです。
この報告は都市部とそうでない地域の「地域差」や病院の「機能の違い」により、一概にその病院の治療成績を表すものではない場合もあります。
近年、手術の技術や抗がん剤の進歩により治療成績が上がっていますが、これら治療成績の評価指標のひとつに「5年生存率」というものがあります。2018年9月、国立がん研究センターがステージ毎の5年生存率の集計結果を初めて公表し話題となりました。今後も早期発見、早期診断が一層進むことにより生存率の向上はもとより、患者さんがより安心した社会生活を送ることが出来るようになることが望まれます。
令和2年度の集計結果は、件数については外来化学療法へ移行した症例もあったことから減少していますが、分類の傾向としては例年と同様でした。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 6 13.50 58.00
中等症 50 17.46 78.78
重症 18 24.22 85.94
超重症 13 23.77 85.54
不明 0 0.00 0.00
当院では例年中等度の割合が最も多くなっており、今年度の集計結果も中等症が全体の約57%を占めています。
昨年度の中等症の割合(63%)や、患者数は減少しているのに比べ、重症以上の割合が多い点が今年度の特徴として挙げられます。
これは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、外出自粛により発病リスクが減少したのに対し、受診控えの傾向があったことから重症化してから受診される方がいたものと推察されます。来年度以降もこれら社会情勢や感染状況を反映した結果になるものと予想されます。
肺炎に限らずどのような疾患であっても、医師、看護師のみならず院内多職種が連携し、患者さんがより良い医療を受けられるよう努めてまいります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 139 36.49 78.86 24.31
その他 42 32.00 75.88 6.08
発症後3日以内の急性期患者さんが圧倒的に多くなっています。また、ICD-10コード:I63$に該当する脳梗塞の割合がほとんどを占めています。
患者数は昨年度の201件に対し今年度は181件とやや減少しています。

※ICD-10とは・・・
ICD-10とは、正式には「疾病及び関連保健問題の国際統計分類第10回修正(International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems Tenth Revision)といい、通称「国際疾病分類」と呼ばれています。これはWHO(世界保健機関)が定めたもので、世界的に統一した方法で病因・死因を分類し医学的研究や世界各国の保健福祉行政等様々な分野へ役立てるものとして考案されたものです。我が国でも人口動態統計や現行の健康保険医療制度においてこの「ICD-10」が用いられています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6261 リンパ節摘出術(長径3cm未満) 2 18.00 25.00 100.00 86.00
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 1 3.00 55.00 0.00 86.00
K084 四肢切断術(上腕、前腕、手、大腿、下腿、足) 1 40.00 47.00 0.00 66.00
K386 気管切開術 1 8.00 44.00 0.00 75.00
K5041 縦隔悪性腫瘍手術(単純摘出) 1 11.00 11.00 0.00 79.00
内科の手術症例としては経口摂取が困難な患者さんに対してチューブから直接胃へ栄養を送り届けることができるよう「胃瘻」を設置する手術を行っています。件数が10件未満はハイフン「-」としています。
糖尿病・内分泌内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 2 11.00 12.00 0.00 60.0
K0462 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) 1 9.00 4.00 0.00 53.00
K0731 関節内骨折観血的手術(肩,股,膝,肘) 1 1.00 43.00 0.00 74.00
K2762 網膜光凝固術(その他特殊なもの(一連につき)) 1 11.00 8.00 0.00 50.00
K654 内視鏡的消化管止血術 1 4.00 36.00 0.00 76.00
呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K654 内視鏡的消化管止血術 2 15.50 11.00 0.00 75.00
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方又は後側方固定) 1 4.00 38.00 0.00 58.00
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) 1 0.00 110.00 0.00 70.00
K6112 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(四肢に設置した場合) 1 1.00 16.00 0.00 62.00
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 1 0.00 16.00 0.00 72.00
腎臓・リウマチ科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6262 リンパ節摘出術(長径3cm以上) 2 3.50 7.00 0.00 80.50
K654 内視鏡的消化管止血術 2 6.00 10.50 0.00 85.50
K252 角膜・強膜異物除去術 1 6.00 13.00 0.00 66.00
K6112 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(四肢に設置した場合) 1 22.00 1.00 0.00 80.00
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 1 7.00 10.00 0.00 75.00
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 193 0.02 1.02 0.00 69.62
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 18 0.94 6.06 0.00 77.67
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 14 0.21 1.43 0.00 68.64
K526-22 内視鏡的食道粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術) 8 1.13 7.88 0.00 75.38
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 8 0.13 4.13 0.00 76.13
当科の手術症例は主に内視鏡によるものです。特に大腸ポリープや早期胃癌の手術の症例が多くなっています。
表記されているポリープ切除術については、昨年度に比べ2割ほど増加しています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 65 3.49 3.83 0.00 71.71
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 33 0.09 19.85 3.03 69.18
K597-2 ペースメーカー交換術 28 1.82 7.89 7.14 83.82
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 28 2.93 20.71 14.29 72.18
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 26 3.62 9.23 7.69 80.50
心筋梗塞や狭心症に対して心臓カテーテルによる治療としてPCI(経皮的冠動脈インターベンション)を行っています。これは、腕や足の血管からカテーテルを用いて心臓の血管(冠動脈)へたどり着き、血栓を取り除いたり狭くなった部位を広げたりする治療です。
このほかにも心臓以外の血管のカテーテル治療やペースメーカー手術などを行っています。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 63 1.03 3.11 1.59 62.97
K6112 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(四肢に設置した場合) 57 0.82 10.96 0.00 69.12
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 50 1.38 6.82 0.00 62.96
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 31 3.10 15.35 3.23 71.26
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 30 1.77 9.13 0.00 76.10
鼠経ヘルニアの手術が最多となっています。その他胃や大腸をはじめ消化器各領域の悪性腫瘍切除術を行っています。
胸部外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4641 副甲状腺(上皮小体)腺腫過形成手術(副甲状腺摘出術) 5 1.40 6.40 0.00 63.00
K4633 甲状腺悪性腫瘍手術(全摘及び亜全摘・頸部外側区域郭清を伴わない) 2 1.00 6.00 0.00 54.50
K4842 胸壁悪性腫瘍摘出術(その他) 2 1.00 11.00 50.00 78.50
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 2 4.50 6.00 0.00 20.00
K6112 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(四肢に設置した場合) 2 31.00 3.00 0.00 74.50
乳腺・内分泌外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) 29 1.07 12.10 0.00 68.03
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 16 0.94 6.19 0.00 68.81
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 5 1.00 7.40 0.00 64.80
K4764 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴う)) 2 1.00 6.00 0.00 61.50
K4631 甲状腺悪性腫瘍手術(切除) 1 1.00 4.00 0.00 25.00
主に乳癌及び甲状腺の手術を行っています。乳癌治療については近年早期診断が可能となっていることもあり乳房温存の割合が多くなっています。乳癌の手術はリンパ節の郭清の有無により集計区分が分散されてしまうため、10件未満の症例が表記されておりませんが、手術数は昨年度に比べおよそ2~3割ほど増加しています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 108 4.46 41.45 30.56 81.31
K0462 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) 71 0.83 14.82 1.41 57.69
K0821 人工関節置換術(肩,股,膝) 68 2.03 35.54 0.00 70.56
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕,下腿) 59 1.98 2.61 0.00 52.14
K0811 人工骨頭挿入術(肩,股) 43 6.07 41.63 30.23 81.70
骨折に対する手術が主となっています。上から4番目の「骨内異物除去術」は、骨折の手術後一定期間ののち、骨接合のために用いたボルトやプレートを取り除く手術のことです。
他科に比べ症例数に対する転院率が高くなっていることも特徴的です。これは術後より充実したリハビリテーションを行う目的からリハビリテーションを専門に行う医療機関へ転院されていることを示しています。
患者さんの早期社会復帰に向け、多職種が連携し診療にあたっています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 21 4.24 23.57 14.29 75.19
K1742 水頭症手術(シャント手術) 4 3.75 20.25 25.00 78.50
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 3 1.33 65.33 66.67 75.67
K386 気管切開術 3 9.00 20.67 100.00 73.67
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) 2 4.00 33.50 100.00 64.50
外傷などの原因により硬膜(頭蓋骨の内側と脳の間)にできた血腫を取り除く手術を主に行っています。
当科の特徴として高い転院率が挙げられますが、これは他院から気管切開の依頼を受け手術後に元の病院へ戻られる場合や、継続したリハビリテーションが必要なため、専門の医療機関へ転院されているためです。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 15 9.53 16.13 0.00 66.27
K5551 弁置換術(1弁) 13 8.92 14.92 23.08 69.77
K5606 大動脈瘤切除術(腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)) 13 8.00 12.00 0.00 67.77
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 13 1.00 0.23 0.00 65.38
K5552 弁置換術(2弁) 12 12.08 18.50 16.67 74.58
昭和42年(1967年)に当科が開設され、以来半世紀以上にわたり心臓疾患に対する手術を行っています。術式としては心臓の弁置換(形成)術のほか胸部や腹部の大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術といった開胸手術を主として行っています。
手術に際しては安全に行えるよう多くのスタッフが関わり協同して取り組んでいます。また、早期社会復帰を目的として術後の早期離床への取り組みやリハビリテーション、生活指導等にも力を入れています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 30 2.10 8.10 0.00 57.70
K867 子宮頸部(腟部)切除術 25 1.17 1.04 0.00 37.72
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 19 10.79 7.89 0.00 34.47
K9091イ 流産手術(妊娠11週までの場合)(手動真空吸引法によるもの) 16 0.38 0.31 0.00 32.75
K6112 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(四肢に設置した場合) 13 1.69 9.85 0.00 63.23
子宮の腫瘍に対する手術が上位を占めています。このほか、帝王切開による分娩等も計上されています。正常分娩(通常の出産)も多く行われていますが、当項目においては集計対象外であることから表記されていません。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 149 0.11 1.85 1.34 76.85
K2422 斜視手術(後転法) 15 0.73 1.00 0.00 11.87
K2172 眼瞼内反症手術(皮膚切開法) 4 0.75 1.00 0.00 6.00
K214 霰粒腫摘出術 2 0.50 1.00 0.00 4.00
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 2 0.00 3.50 0.00 73.00
白内障の手術が多くを占めています。例年同様に、今年度も600件ほど(1眼を1件として)の実績がありますが、集計項目の性質上本来の件数は表記されていません。
詳細につきましては、「2.診断群分類別患者数等」をご参照ください。
放射線科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 19 1.11 14.42 0.00 72.16
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 2 8.50 37.00 0.00 79.00
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他のもの) 2 3.50 11.00 0.00 74.00
K654 内視鏡的消化管止血術 1 0.00 7.00 0.00 76.00
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 1 2.00 8.00 0.00 80.00
肝細胞癌に対する肝動脈塞栓術を行っています。これは、カテ-テルを使用し薬剤やコイル等を使って病巣に栄養や酸素を供給している動脈をふさぎ、癌細胞を死滅させるという治療方法です。
件数は昨年度と同じですが、入院期間は短縮傾向にあり、早期社会復帰をされています。
脳神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K654 内視鏡的消化管止血術 2 8.50 27.50 100.00 73.50
K1742 水頭症手術(シャント手術) 1 33.00 34.00 0.00 69.00
K252 角膜・強膜異物除去術 1 15.00 76.00 100.00 80.00
K6181 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(四肢に設置した場合) 1 22.00 30.00 0.00 94.00
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 1 43.00 22.00 0.00 93.00
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 18 2.11 4.83 0.00 75.67
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 16 22.81 36.94 0.00 68.75
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) 3 32.67 47.00 0.00 59.67
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 3 13.67 22.00 0.00 76.33
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 3 0.00 6.67 0.00 79.67
透析治療に関連した手術のほか、膀胱の腫瘍切除手術を行っています。透析治療については、「7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)」をご参照ください。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 1 0.01
異なる 9 0.13
180010 敗血症 同一 29 0.43
異なる 63 0.93
180035 その他の真菌感染症 同一 1 0.01
異なる 5 0.07
180040 手術・処置等の合併症 同一 8 0.12
異なる 3 0.04
DIC、敗血症は他の原疾患を起因として発症することもあり、重篤化に至ることもある症例です。
区分:180040については、「透析シャント閉塞/狭窄」が当項目に分類されています。
血液透析を受けるには、短時間で大量の血液を体内から取り出す必要があるため、「シャント」を作成します。「透析シャント」とは血液透析(人工透析)を受けるにあたって必要な「血液の取り出し口」のことです。このシャントに血栓ができたり、長年の使用により狭くなってしまった場合に、詰まりを取り除いたり新たなシャントを作成する手術を行い血流を確保します。
当院では透析患者さんを多く受け入れているほか、地域の先生方からもこのような症状の患者さんの紹介をいただいています。
今年度の傾向としては、「DPC:180010、入院契機:異なる」の症例数が昨年度に比べ増加しています。これは炎症性の疾患(肺炎や腹膜炎、尿路感染症など)に起因して発症し、治療が必要になった症例があったことを意味しています。
「合併症」等のリスクについては必ず主治医から丁寧に説明を行い、安心して治療に臨んでいただけるように努めています。
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