第9948号 2019年01月31日
 大曲中通病院

手荒れを予防し効果的な手指衛生を

大曲中通病院で1月17日、院内感染の学習会が開かれ、約60人が参加しました。

大曲中通病院では手荒れへの対応を理解し、感染対策を強化しようと今回の学習会を企画。中通総合病院感染制御部の平山雅士部長が『手指消毒の必要性と手荒れの対応』と題して講義を行いました。
平山部長は「手荒れは皮膚が乾燥してバリア機能が低下し、炎症が起こっている状態。治療することが必要」と述べました。治療はステロイドを使って炎症を抑え、保湿剤は手荒れを悪化させることがあるため治ってから使用することや、保湿剤とステロイドの塗り方などを説明。塗り方については十分な量を塗布し、保湿剤は擦り込まずに皮膚の上に厚く塗り、ステロイドは病変部の周りにも塗るよう話しました。
また、手荒れは日ごろのケアで予防することが大切で、夏でも保湿剤を継続し、荒れてしまった場合は早めに治療するようアドバイスしました。
参加者は「手荒れの予防・治療は正しい知識を持ち、適切な方法で行わなければいけないことがよく分かった」「講義を聞き、手荒れを予防するため、アルコール消毒のみでよいときと手洗いが必要なときに分けていきたいと思った」と感想を寄せていました。