第9874号 2018年05月31日
 中通総合病院

クラウン流のコミュニケーションから学ぶ

中通総合病院で5月15日午後6時から、国内外で活躍するクラウン(道化師)の大棟耕介さんが講演し、約90人が参加しました。

大棟さんは名古屋市でクラウンの育成・派遣を行っており、日本ホスピタル・クラウン協会の理事長を務めています。9年前から秋田県内の病院を定期的に訪れ、入院中の子どもたちにパフォーマンスを披露していて、この日は中通総合病院での活動と合わせ、『道化師流コミュニケーションと笑いの伝播』と題した講演会が開かれました。
「クラウンは主役を引き立たせる名脇役で、主役は見ているお客さん」と話す大棟さん。アンテナを張ってその場の空気を読み、相手に合わせて即興でパフォーマンスできる引き出しを持つことが必要なことや、主役を持ち上げることが役割だと述べました。
クラウンがお客さんと接する方法は、日ごろのコミュニケーションにも応用することができ「相手を観察する」「相手に合わせ、話しやすい状況をつくる」「話してもらったら大げさに答える」という技術を紹介。「病院は患者さんに来てもらうことも大事だが、働く皆さんの環境も大事。職場の温かい空気は患者さんにも伝播する」と結びました。
二十五年の活動の中での経験談、ジャグリングやバルーンアートなどのパフォーマンスを交え、ユーモアたっぷりに話し、会場は何度も笑いに包まれました。