第10034号 2019年10月24日
 大曲中通病院

終末期医療を学ぶ

大曲中通病院の地域連携研修会が、9月26日午後6時から開催されました。

今回は地域の施設などから合わせて43人の参加があり、佐藤幸美院長が終末期医療について、畑山ひふみ総看護師長が『大曲中通病院における看取りのガイドライン』について講話しました。
佐藤院長は、終末期は死を間際に迎えた末期状態のことを指すと説明し「みなさんは老年期における認知症や衰弱などによる終末期にかかわることが多いと思います」と話しました。終末期医療の現状として「どこまで治療するか」「食べられなくなったらどうするか」といった問題に対し、「寿命なのか、そうではないのか」「患者さんの尊厳は守られているのか」など、正解がないことを考える中で日々判断を迫られていると話したほか、患者さんのそばでケアをする家族の方やコ・メディカルの役割が大切であると述べました。
また畑山総看護師長は、大曲中通病院では看取りに対して、医師を中心とした医療チームが患者さん・家族と話し合い、双方が合意した上で進めるよう取り組んでいると話し「『医療的にこうすれば良い』ではなく、患者さんの人生観などを配慮している」と述べました。ガイドラインの内容については、終末期の患者さんの経過、症状への対応などが、患者さんや家族にも分かるように紹介していることを説明しました。