第10398号 2023年06月13日
 中通総合病院

コロナ禍を経て5年ぶり

中通総合病院の第10回「卯月の会」(地域の医療機関と親交を深める会)が、5月19日の午後7時からイヤタカで開かれました。

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 地域医療連携部の佐藤知部長が総合司会を務め、職員50人、地域の医療機関から17人の合計67人が参加しました。奥山慎院長のあいさつの後、2つの題目で講演が行われました。

 最初に大渕真彦統括科長(歯科口腔外科)が『医科歯科連携における病院歯科口腔外科の役割』について講演。病院での歯科口腔外科の機能を紹介したほか、全身のさまざまな疾患と口腔衛生との関連などを解説しました。また、医療機関における医科歯科連携の現状と課題にも言及し「地域の診療所とかかりつけ歯科の連携をスムーズに行うための仲介役となることが、当院の歯科口腔外科の使命であると考えています。頭頸部領域の疾患や医科歯科連携でお困りの際には一度ご相談ください」と話しました。

 次に、小田正哉統括科長(脳神経外科)が『片頭痛診療Update ~診断のポイントと新規治療~』を講演しました。最初に片頭痛の病態や社会生活への影響、従来の治療法などについて説明。続いて、一昨年から日本で認可され、片頭痛治療に高い効果が期待できるCGRP関連抗体薬とその治療アルゴリズムを紹介しました。そして「これからの片頭痛治療は、患者さんが痛みや不安を抱えながら日々を過ごす状況を脱し、日常生活に支障がない状態を目指して患者満足度を高めることが重要になります」と述べました。

 会場では、職員と地域の医療機関の方々が言葉を交わし交流する様子が見られ、顔の見える医療連携に向けて有意義な時間となりました。