ご案内
小児アレルギー外来では、小児のアトピー性皮膚炎、食物アレルギー、気管支喘息などをはじめとした下記のような様々な小児アレルギー疾患の診断治療を行っています。
- 気管支喘息、およびそれに合併したアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎
- アトピー性皮膚炎およびその合併症
- 食物アレルギー(食物依存性運動誘発アナフィラキシー、アレルギー性胃腸炎を含む)
- 食物アレルギーに対する経口負荷試験
- ラテックスアレルギー、口腔アレルギー症候群
- 蕁麻疹、自家感作性皮膚炎、接触性皮膚炎、薬物アレルギー
- 血管性浮腫
- その他
当院は令和3年12月7日より、小児科分野において
国の「アレルギー疾患医療拠点病院」に指定されました。
受診方法
アレルギー教室・受診のスケジュール
初診患者さんを対象に小児アレルギー教室を開催し、アレルギーの基本的な知識や治療内容の説明、看護師によるスキンケアの指導を行っています。
診療時間は、個人の病気の重症度などによって異なります。複数のアレルギー疾患の診察がある場合は、余分に時間がかかることもありますのでご了承ください。
受診にあたってのお願い
アレルギー疾患の管理には、ご家族や周囲の方々の理解が必要であり、診察に際しては十分な説明を心掛けています。しかし、多くの患者さんが受診されますので、長時間の診察ができないこともあります。診察時間短縮のため、質問などはあらかじめメモに整理して受診していただきますようご協力をお願いいたします。
また、母子手帳やそれまで受けたアレルギー検査の結果や、現在使用されている薬の内容がわかる「お薬手帳」などをお持ちでしたら、受診当日にご持参ください。
入院診療のご案内
【アトピー性皮膚炎の治療・教育入院】
アトピー性皮膚炎治療の成功には、本人・ご家族のアトピー性皮膚炎の知識の獲得、スキンケアなどの手技の習得が必要となります。重症な場合や、外来における短時間の説明で治療が不十分と考えられる場合には、入院での治療を勧めさせていただきます。
【食物経口負荷試験】
食物アレルギーの診断は、採血や皮膚テストだけでは正確な診断ができないことがあります。そのため当院では実際に原因食物と思われる食べ物を食べて、アレルギーの症状が出るかどうかを確かめる「食物経口負荷試験」を行います。試験で食べられる量が分かれば、自宅でも少しずつ摂取してもらいます。そうすることで耐性がつき、食べられる量が増え、除去解除を目指すことができます。摂取量の増やし方については、医師の指示のもと慎重に進めていきます。
| 入院前~検査まで | 検査の流れ |
|
【自宅にて】 ・朝食は7時までに済ませてください。(検査でも食べられるように、朝食は軽めにお願いします。) 7時以降はお茶や水などの水分だけにしてください。 【小児科外来受診】 ・9時頃に小児科外来を受診し、風邪などの症状がないか診察してから、病棟へ入院となります。 ・検査を嫌がらずにできる工夫として、お家で使っている食器や好きなおもちゃ、あらかじめ症状が出ないことが分かっている調味料などをお持ち頂いても構いません。 ・検査中に退屈することがないように、おもちゃや勉強道具なども持ってきてください。 【負荷試験食品例】3分炒り卵30g (5-10-15g 40分おきに)
|
【検査前】 ・食べ物がついて痒くなるのを防ぐために、口の周りにワセリンを塗ります。 ・体の酸素量(SpO2)を調べるモニターを検査が終わるまでつけます。 【検査開始】 ・30~40分おきに負荷食品を食べてアレルギー症状を観察します。検査中はお部屋の中で安静にお過ごしください。 ・検査中もお茶やお水は飲むことができます。 ・最後に負荷食品を食べた時間から90~120分間様子をみて、特に体調が変わりなければ昼食を食べることができます。検査の進み具合で時間がかわることもありますので、看護師が随時お知らせします。 【アレルギー症状出現時】 酸素や気管支拡張薬の吸入、内服や注射などで対応します。 【検査終了後】 医師から検査結果と今後の方針について説明があり、退院となります。秋田市以外にお住みの方、強いアレルギー症状が出た方は一泊入院で観察を続けます。 |
【食物運動負荷試験】
「食物アレルギー」と聞くと、皆さん「原因食物を食べてアレルギー症状が出る」と考えるかもしれません。では、「原因食物を食べて、運動するとアレルギー症状が出る」というのはご存じですか。
例えば、「給食でパン(小麦)を食べて、そのあと体育をしたら、呼吸が苦しくなった」「朝、果物を食べて、歩いて登校したら全身がかゆくなった」などです。主に、小麦・果物・エビが原因食物となり、アレルギー症状がおこる運動の強度もさまざまです。これを「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」と言います。
同じ食物を食べても時々しか症状は出ない、といった場合はこれを疑う必要があります。
当院ではそういったアレルギーが疑わしい場合、原因と思われる食物を食べたあとにランニングマシンで走って実際に運動してもらい、症状が出るか確認する「食物運動負荷試験」を行っています。検査中は医師・看護師が付き添い、安全に留意し行っています。
| 入院前~検査まで | 検査の流れ |
|
【自宅にて】 ・検査当日は7時までに朝食を済ませてください。 7時以降はお茶や水などの水分だけにしてください。 【小児科外来受診】 ・9時頃に小児科外来を受診。風邪などの症状がないかを確認してから、病棟への入院となります。
|
【検査開始】 ・10時にアスピリンを内服します。 ・10時30分に口の周りにワセリンを塗ってから負荷食品を食べます。 ・11時に始められるようにリハビリ室へ移動します。 血圧計、酸素モニター、心電図モニターをつけ、ランニングマシンで運動を開始します。 ウォーミングアップ後、心拍数が180回/分を超えたら、そこから6分間走り切ります。運動後から、 5~10分置きに呼吸の検査を行い、症状が出るのか出ないのか観察します。 ・検査中、水分は摂ることができます。 【アレルギー症状出現時】 ・酸素や気管支拡張薬の吸入、内服や注射などで対応します。
【検査終了後】 運動後30分間様子をみて、特に症状なく体調が変わりなければ昼食を食べることができます。医師から検査結果と今後の方針について説明があり、退院となります。秋田市以外にお住みの方、強いアレルギー症状が出た方は一泊入院で観察を続けます。 |
| ≪検査室≫ | ≪ランニングマシン≫ |
|---|---|
![]() |
![]() |
医師の紹介
- 山田 瑛子
- 科長 2013年卒
日本小児科学会専門医 日本アレルギー学会専門医
外来週間予定表
- 受付時間
- 8時~11時30分 ※予約のある方
12時30分~16時30分 ※予約のある方 - 診療時間
- 9時~、14時~
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
|---|---|---|---|---|---|
|
午前 |
第2・3山田 (初診のみ) |
||||
| 午後 | 山田 | 山田 |




